【「変」だと思う】 相談窓口を案内する相談窓口
私はしばらくの間、この「各種相談業務案内」という窓口が何を意味するのかわからなかった。
だって、玄関を入ってすぐのところに「総合案内所」があって、市役所に来てどこへ行ったらいいかわからない人は、まずこの案内所で聞いて、各課の窓口へ向かう。
それからロビーには業務時間中は必ず「フロアマネジャー」が立っていて、ここでも市民がどのカウンターに行ったらいいのかわからなかったり、申請書がわからないとか、書き方に迷っている人に対して、親切ていねいに教えてくれる。
フロアマネジャーは市民課の課長か補佐、または再任用の退職職員(元課長クラスのベテランが多い)があたっているから、市役所のことは聞けばだいたい全部わかる。
案内や相談にあたる人が2人もいるのに、そのすぐそばの市民課カウンターのところにさらに「案内」窓口が本当に必要か。
そもそも「各種相談業務案内」という名称がまた、何を案内するのかよくわからないので確かめてみてやっとわかったのだが、市役所に来て、何かを相談したいがどこへ行ってよいかわからない市民のために、各種の「相談窓口」を案内するのだという。
だけど、どこへ行ったらいいか迷っている市民をわざわざカウンターまで行かせなくても、総合案内所かフロアマネジャーが案内して教えてあげればそれですむんじゃないか。
久喜の市役所は、総合案内所は各課がどこにあるかを案内する、フロアマネジャーは市民課や税務課などの1階ロビーのことと書類の書き方を教える、各種の相談に来た人は「各種相談業務案内」窓口と、こんなに狭い空間でそんなにも細かく仕事の分担をしているのか。
総合案内所やフロアマネジャーは、市民が「…について相談するのはどこ?」と聞かれたら、自分で教えないで「各種相談業務案内」の窓口へ行かせるんだろうか。
本当は、市民にとっていちばん便利でいちばんありがたいのは、「何でも相談できて何でも案内してもらえる窓口」であるってことがわかっていないらしい。
フロアマネジャーがその役割を担えればいいと思うんだけどなあ…。
(実際には総合案内所やフロアマネジャーの段階で親切に教えてあげていて、カウンターまで行かせることもなくすんでいる例も多いようだ)。
この「各種相談業務案内」の窓口の開設については、田中市長の選挙マニフェストに書かれていたらしいのだが、12月にこのカウンターに座ってもらって案内したのは1か月間で17人だったという。
再任用の職員があたることになっているが、そういう人をずっとここに座らせておく必要があるだろうか。
by tomoni_k | 2010-01-19 15:11 | 「変」だ