この時期の強剪定、常緑樹がスカスカになった

 昨年の12月10日に、「久喜市の街路樹たち【⇒リンク】」を書いた。
 枝をほとんど落としてしまって丸太ん棒にしたり、瘤だらけにしたりと街路樹としての機能を果たさない剪定をしている路線が多い中で、市役所通り(中央公民館付近)のクスノキは、自然樹形の縮小形にまとめている良好な管理の例として掲載した。
 しかし、6月27、28日、このクスノキ並木のいっせい剪定が行われたのを見て、びっくり。
 これから夏にかけて茂っていく青々とした葉のほとんどを枝ごと落としてしまって、枝間はスカスカ。これは「すかし剪定」とも違うだろう。
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以下は、埼玉県土整備部道路環境課の作成した「街路樹・樹形再生マニュアル」からの抜粋である。
なお、剪定時期の表が掲載されていて、これによると、落葉樹は6月下旬~10月、常緑樹は6月中旬~9月が「夏期剪定」の時期とされている。
3.2.1剪定の時期と要点
b)夏期剪定
 冬期に剪定した落葉樹の枝から萌芽した枝の密度調整や乱れた樹冠を整えるために行われる剪定で、「整枝剪定」ともいい、「樹冠内の風通し」を良くし、「病害虫の発生」を防ぎ、台風などによる「風倒防止」にも有効である。
 常緑樹の枝抜きもこの時期が適期であるが、いずれも着葉している時期に行うので、枝葉の切除の量は全量の1/3以下とし、できるだけ樹木への負担を軽くすることが重要である。
 このため「夏期剪定」は、すべての樹木に対して行う必要はなく、強い冬期剪定による樹冠の乱れのひどいものや枝葉の生長が旺盛な樹木に限って行うのが望ましい。
 以上が、街路樹の基本的な剪定であり、これ以外の時期に剪定を行うのは、特別な理由がない限り行わない。特に樹木の健康上からも街路樹機能の面からも剪定を絶対に避けなくてはならないのは、「春の若葉の展開期の剪定」「夏期の強い剪定」「秋早い剪定」「暖地性の常緑広葉樹における厳寒期の船底」である。
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3.2.2 厳禁とする剪定
b) 夏期の強い剪定
 本来の夏期剪定の目的である「整枝剪定」の程度を越えた強度の剪定は、樹木の栄養源である緑葉の切除であり、樹木の健康と整理を著しく損ねる。また、本来、街路樹に期待される、夏の緑陰、CO2削減、都市の冷却などの機能の発揮とも相反する行為であり、げんに慎まなければならない。
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 市の街路樹管理担当課である道路河川課長に、なぜ今の時期にこれほどの強剪定を行ったのか聞いたところ、夏のちょうちん祭りの山車の運行の妨げになるからということであった。
 しかしそれなら、車道側の張り出した枝を短くすればいいだけのことであって、歩道側の枝や中の枝や葉まですべて落とす必要はなかったはずではないか。

 しかも、いままで葉に隠れて見えなかったのだが、枝のあちこちに瘤ができているではないか。【写真・下】
瘤を作るような剪定をする造園業者って…。
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by tomoni_k | 2016-06-29 10:41 | 「変」だ