今どき珍しい、男女兼用トイレ
「変」なものというわけではない。
市役所6階の市議会傍聴者用の男女兼用トイレである。
6階には市議会傍聴者しか行かない。
このトイレも、事実上、市議会傍聴者しか使わない。
25年前に市役所新庁舎を建てた頃は、市議会の傍聴者は多くなかった。
しかも女性の権利意識もそう高くはなかった(?)かもしれない。
したがって、市役所のスペースも狭いことだし、あまり使う人も多くないだろうから、トイレを男女別々に作るのは効率的でないと考えたかもしれない。
2~3年前までこのトイレには外側の扉(下の写真)もなかった。
なにしろ6階に1か所しかないから、傍聴者が多いときには男女がいっしょに並ぶことになる。
女性は男性が小便をしている後ろを通って個室に入らなければならない。
さすがに女性たちから苦情が出たため、ここは女性専用とし、男性は5階のトイレを使うように決めた。
(男性用小便器を取り外す工事費をけちって、そのままにしておいた)。
特に男性から文句が出ることもなかったのだが、つい最近、やっぱりある男性から「男性用小便器があるのに使わせないのはおかしい」と苦情が出たらしい。
それで再びこのトイレは男女兼用に戻った。
市役所としては“できる限りの配慮”をして、外の扉を設置し、それに内側からカギを付けた。
女性が入るときには、外扉を閉めて中から鍵をかけて、さらに中の個室を使用するというわけだ。
実際に、女性たちが並んでいるときに、かまわずに小用をたしに入っていく勇気ある男性がいるとも思えぬ。
女性専用のままにしておいて問題なかったのではないかと思うのだが…。
根本的には、女性にしろ男性にしろ、1人ずつしか使用できない、狭すぎることに問題がある。
本当は、6階に男女別のトイレを増設すべきなのだが…。
市議会の傍聴に来るような市民はよっぽどの物好きで、トイレなんか一つで十分だ、と当時の市のエライ人たちは考えたのだろうか。
ちなみに、障害者用トイレも、庁舎の中で1階の1か所にしか設置されていない。
5階か6階にも障害者用トイレがほしいところだ。
by tomoni_k | 2007-12-06 19:18 | 「変」だ