西口広場の、「美観」のためのチェーン
久喜駅西口広場、歩行者と車道とを分離するチェーン。
広場ができてから十数年、このチェーンに足を引っかける人が意外と多くて、危ないなあと思っていた。
朝の通勤時、送ってもらった車から下りて、気付かずにチェーンにぶつかったり、飛び越えようとして足を引っかける人もいる。
私がずっと階段の下で『声と眼』を配ってきて、これまで目撃したので、まともに転倒してしばらくうずくまっていた人が1人、ころんだけど手か膝をついたくらいで、すぐに起きあがっていった人が2人。
(十数年で2人や3人くらいじゃ、ほとんどいないってことだ、たいしたことはない、と言われればそれまでだが)。
転倒しないまでも、つんのめってヒヤッとする光景もたまに見る。
もしケガしたら、市に賠償請求できるんじゃないかなあ…、どうだろう。
そこで昨年の6月議会の一般質問で、「このチェーン、かえって危ないから、はずしてもいいんじゃないの?」と取り上げた。
普通、こういうチェーンは、歩行者が車道に飛び出さないようにということなのだが、実際には車の乗降をする人たちはチェーンをまたいで行き来している。
歩車道を区別するチェーンが、その役割を果たしていないわけで、それじゃあなくてもいいじゃないか、はずしちまえ、と言ったら、過激すぎるだろうか。
市の担当課は、このチェーンは広場の「修景」を考えて、関係者の意見も聞いて設置したので、はずすわけにはいかないと答えた。
「修景」というのは、「公園などを、自然環境を考慮して整備する」ことであって、ちょっと趣旨が違うと思うが、まあ、当局は「美観のため」と言いたいわけだ。
それじゃあ、安全のために、市がその後にどうしたかというと、チェーンの一つ一つに「またぐな」というフダをぶら下げた。
「変」なものは、チェーンか、それともこのフダか。
ところが、である。
同じ西口広場で、南側の方に回ってみると、アレッ、ない!?
やっぱり、チェーンはなくてもいいわけだ。
by tomoni_k | 2008-04-11 19:15 | 「変」だ