20日の朝、久喜駅西口で『声と眼』を配っていたら、知人が散歩の途中で通りかかって教えてくれた。
19日の午前3時頃、駅前の広場のクッキープラザビルに接続しているペデストリアンデッキを支えているコンクリートが破損して、大きなコンクリートの塊が落下したのだという。
幸い深夜のことで人的被害はなかったらしいが、すでにペデストリアンデッキに上る階段下と、ビルの接続地点には通行止めのコーンが置かれていた。
クッキープラザは久喜駅西口再開発ビルとして1990年に竣工した。
当初はメインテナントとして忠実屋が入ったが、その後にダイエー、そしてしばらくは空きビルだったが、現在は地元のヒノキヤ本社ビルになって、スーパーや多くのテナントが入る雑居ビルである。
ペデストリアンデッキもビルも、すでに竣工後33年を経過していることになる。
デッキは鉄骨組みだが、あちこちに赤さびがでて、相当の老朽化が進んでいると思われるが、これまで老朽化の検査も行われていないし、特に維持管理も行われてこなかった。
私たちもしょっちゅう目にしていながら、維持管理や安全性について全く問題にもしてこなかったのは、行政も市議会もその責任を免れない。
久喜市の公共施設全体に言えることだが、維持管理がきちんと行われていたのか、早急に確認しなければならない。
また素人目に見て、落下したコンクリ片とデッキを支えているコンクリートの台に鉄筋が入っていないように見えるのだが、どうなのだろう。
下の2枚の写真は市が公表したもの 20日の本会議終了後に、全員協議会で、市から「ペデストリアンデッキにおけるコンクリート片の落下について」報告があった。
19日の事故発生とその後の応急対策として、落下したコンクリートの点検、「通行止め」の処置をしたという。
ビルとデッキに接合部の状況や、デッキ全体の安全確保についての対応は全く触れられていない。
22日以降、デッキ全体の点検と、安全性の確認をどうするのか、対応策、方針を明らかにするよう求めなければなるまい。